Audible「国宝」を聴いた2025年07月21日

こないだ映画でみた「国宝」です。原作は未読ですが、Audibleにあったので聴いてみたの。
        これは朝日文庫の表紙

この長編を上・下に分けて、歌舞伎俳優の尾上菊之助さんが朗読してるの!(だから)歌舞伎の演目のところはちゃんと歌舞伎のセリフ回しで聴けるの!舞台を見てるみたい。地の文は小説の通り、落ち着いた「〜でございまして。」構文。長崎弁から大阪弁京都弁、東京弁も違和感なく演じ分けています。尾上さんって東京の人やろ?すごいなあ役者さんって。
話の流れは映画と同じ、喜久雄少年が歌舞伎の家に引き取られて精進して人間国宝になるまでの一代記ですが、ところどころ回想シーンとか挟まるので「現代編」「過去編」が入り混じるヘイルメアリー式ですっ🚀(#何を言っているのだ)

原作未読だけど、映画をみてここは省略したんだろうなとかダイジェストみたいだなと思うところはあったの。映画は3時間にまとめるんだからしかたないけど(舞台の映像などはすばらしかった)その分、この長い原作でたっぷり味わうことができました。
映画と原作はちょっと登場人物の設定など違ってるところがあって、もちろん長編の小説の方が納得感はありました。
吉田修一さんの文章はもともと映像を想起させる表現。特にラストシーンは渾身の映像!という印象、映画とはまた別物で、深く感動しました。

ところでAmazonみたらまんが版もあって、最初のとこ期間限定無料だから覗いてみちゃった♪
              可愛い喜久雄くん


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